STRUCTURE 車海老養殖の仕組み

  • TOP
  • /
  • 車海老養殖の仕組み

閉鎖循環型

陸上養殖システムの構成
COMPOSITION

熊本市の有限会社エムアール環境計画は、海老の国内生産量の向上や、サプライチェーン(生産から消費までの流れ)の維持のために、「閉鎖循環型陸上養殖システム」を開発いたしました。
当システムは、海老が育つ養殖槽と、養殖槽の水質をコントロールする浄化設備から構成されています。それぞれの槽に、当社独自の研究によって生まれた技術や、各メーカーと提携して生まれた機器を導入しました。その結果、効率の良い安定した海老の養殖が実現しました。

たとえば、浄化槽で投入される「フルボ酸」には、海老の糞尿を分解して水質を改善したり、海老にミネラルを届けて体内環境を保ったりする働きがあります。フルボ酸の働きによって車海老の養殖に適した環境をキープできるため、通常3割ほどの稚海老の生存率が7割ほどまで向上しました。

また当システムは、水源と電源があれば、海水のない場所にも設置できます。土地代の安い山間部や、使用していない工場などを活用できますので、新規事業や土地活用をご検討の方はぜひご相談ください。

閉鎖循環型陸上養殖システム

車海老養殖の流れ FLOW

STEP01

養殖開始~5週目頃

養殖槽に水を入れる前に、フルボ酸や貝化石などを散布して、槽内の砂を前処理します。次に、フルボ酸・貝化石を使用して浸透圧とpHを調整しながら、海水により近い水質をつくっていきます。その後、酸素供給などに役立つ珪藻を培養して準備完了です。

準備段階から化学薬品を一切使わないため、海老にも環境にも優しい養殖が可能です。

養殖開始時に投入する稚海老のサイズは約5mmで、5週目頃には約2~3cmまで成長します。

養殖開始~5週目頃

STEP02

5週目~2か月目頃

5週目頃に約2~3cmだった海老は、2か月目頃には倍以上の約6~8cmまで成長します。そのぶん、必要な栄養量も増えてくるため、成長に合わせてエサの量を調整することが大切です。

一方で、投入したエサをすべて食べてくれるとは限らず、食べ残したエサが少しずつ底部に溜まっていきます。また、脱皮殻・フンの量も増えてくるため、それらの残りかすによって水質が悪化しないように管理することが大切です。

とはいえ当システムは、フルボ酸などの働きによって水質が保たれるので、従来の養殖に比べて手間がかかりません。

5週目~2か月目頃

STEP03

3か月目~5か月目頃

3~4か月目になると、海老は平均10〜13cmまで成長します。成長とともに必要な酸素量が増えてくるので、水流発生器を活用して養殖槽内に溶解させる作業が必要です。

当システムでは、水流の発生装置を活用して、水中への酸素供給をまんべんなく行います。酸素供給の作業一つで水質改善などのさまざまなメリットが得られます。

残り1~2か月ほどかけて、出荷に適した大きさまで成長させていきましょう。

3か月目~5か月目頃

STEP04

6か月目・出荷

約6か月で養殖が完了し、出荷となります。養殖槽から海老を水揚げし、サイズなどを確認して選別しましょう。選別後は出荷用の水槽で2日ほど泳がせることで、養殖槽でついた汚れや臭みが落ち、さらに美味しい状態で消費者のもとへ届けられます。

当社は、設備の設置から初回出荷まで徹底的にサポートしており、知識のない方でもスムーズに養殖を始められます。販路の構築もお手伝いしており、地元飲食店などお客さまならではの販路を見つけることも可能です。一緒に「大地の車海老」を広めていきましょう。

6か月目・出荷

よくあるご質問 FAQ

  • Q.倉庫の広さはどのくらい必要ですか?

    A.広さに合わせて養殖できます。当社スタッフが現地調査を行い、お客さまの予算やスペース、期待する収益、スタッフ数などを考慮して養殖面積を提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

  • Q.養殖のサポートはしてもらえますか?

    A.もちろんです。立ち上げから初回出荷までサポートし、販路構築などにも尽力いたします。初回出荷後にもお困りの際は対応いたしますので、お気軽にご連絡ください。

  • Q.養殖が初めてでも大丈夫ですか?

    A.はい、知識のない方もぜひご相談ください。私たちもゼロから海老の養殖をスタートし、独自システムの開発にいたりました。初心者ならではの疑問にも的確に答えられますので、いつでもご相談ください。

  • Q.海水はどうするのですか?

    A.近くに海のない地域の場合は、人工海水などを使って養殖用の水をつくります。
    お客さまの地域に応じた最善策を提案いたしますので、まずはお問い合わせください。

  • Q.車海老養殖では、どのくらいの初期投資が必要ですか?

    A.初期費用は、養殖設備の規模や設置場所の環境などによって異なります。当社スタッフによる現地調査、もしくは養殖予定場所の資料をもとにお見積もりいたしますので、検討段階の方もぜひご連絡ください。

  • Q.車海老養殖のランニングコストはどのくらいですか?

    A.ランニングコストは、養殖面積や設置場所などによって変動します。初期費用のお見積もり時に、推定のランニングコストもお伝えいたしますので、ご不安な点はお申し付けください。

  • Q.従業員を雇わず、一人でも養殖できますか?

    A.はい、小規模であればお客さま一人でも養殖可能です。お客さまのリソースに合わせて規模などを提案いたしますので、人材・資金・スペースなどにあまり余裕がない方もまずはご相談ください。