NEWS 新着情報

  • TOP
  • /
  • 新着情報
  • /
  • ー閉鎖循環式陸上養殖で学ぶ車海老の養殖手法!流れを解説しますー

ー閉鎖循環式陸上養殖で学ぶ車海老の養殖手法!流れを解説しますー

車海老養殖のなかでも、閉鎖循環式陸上養殖は最新鋭の画期的な手法です。この記事では閉鎖循環式陸上養殖と一般的な養殖との違い、閉鎖循環式陸上養殖の流れ、ビジネス展開についてご紹介します。

 

閉鎖循環式陸上養殖の車海老養殖

車海老養殖における革新的な手法の一つが、閉鎖循環式陸上養殖です。この進化した養殖方法は、従来の養殖手法と比べて場所を選ばず、低コストでメンテナンスも楽に行えます。さらに環境への負荷を軽減し、持続可能な水産物の育成が可能です。

 

閉鎖循環式陸上養殖とは?

閉鎖循環式陸上養殖を簡単に説明すると、効率的な水槽で養殖する技術です。水の流れを循環させるシステムを利用して水質を維持し、安定した環境で魚や甲殻類を育てられます。

この方式の特徴は、外部環境への負荷を最小限に抑えつつ、持続可能な養殖を実現することです。たとえば、海水魚や海産物の養殖を陸上で行う際、海から海水を搬入せずに淡水を海水と同じ塩分濃度にする装置を使うことで、海の自然を汚すことなくより安定した養殖環境を提供できます。循環させる水量を最小限に抑え、流れ出た水を浄化・再利用することで、水質の劣化と環境の変化を抑えることも可能です。

閉鎖循環式陸上養殖は、持続可能な水産業の発展に向けた重要な技術の一つとして、ますます注目されています。

 

閉鎖循環式陸上養殖と普通の養殖の違い

閉鎖循環式陸上養殖と従来の養殖方法との違いは効率的かつ経済的な点です。従来の養殖方法では、水質管理や廃棄物処理に多くのコストと手間がかかりますが、閉鎖循環式では水を再利用するシステムが採用されています。

このシステムは水を循環させ、適切なフィルターや処理装置を使用することで、水の浄化を行います。そのため、水の新規補給が少なくて済み、水資源の使用を削減し、コストを抑えることが可能です。

さらに、閉鎖循環式の装置は清掃やメンテナンス作業が容易に行えます。水質を維持するための手入れや、外部からの病原体の侵入リスクが低いため、従来の養殖方法よりもメンテナンスが簡単かつ安全です。従来の方法では魚が直接海水中で育つため、潮の流れの影響を受けやすかったのに対し、閉鎖循環式ではより管理された環境下で育つため、健康を保ちやすく治療の手間やコストがかかりません。

その結果、閉鎖循環式の養殖には、従来の養殖方法に比べて低コストで維持管理が容易でありながら、効果的な成長環境を提供できるという利点があります。これにより、生産性を維持しつつ、経済的な面でも持続可能な養殖が実現可能です。

 

閉鎖循環式陸上養殖の流れ

閉鎖循環式陸上養殖は、車海老の持続的な育成と効率的な管理を可能にします。その工程は主に次の3つの段階に分かれます。

 

育成環境の準備と稚エビの導入

最初の段階では、水流装置やタンクなどの育成環境を整えます。適切な水質と温度を維持し、適切な濃度の海水が必要です。そこに稚エビが導入され、適切な管理下で育成が始まります。
養殖プールの中で稚エビが成長し、健康な状態を保つための餌や水質管理を実施。健康状態や成長を定期的に確認し、必要な対策を講じます。

 

成長段階と管理

成長段階では、稚エビが成熟するまでの育成が行われます。適切な餌や栄養素を提供し、快適な水温や水質の維持が重要です。成長過程での健康チェックや疾病予防も欠かせないポイントといえます。
養殖プール内の水は循環し、浄化されたものを再利用可能です。これにより水の消費が最小限に抑えられ、環境にも優しい養殖環境が維持されます。

 

出荷

約6か月で育成が終了すると、車海老が成熟し、出荷が可能です。品質管理や検査が行われ、販売のための準備をします。

このように、閉鎖循環式陸上養殖は段階的なプロセスを経て、持続可能な方法で車海老の育成から出荷までを行います。水質の維持や健康管理が重視され、効率的な養殖プロセスが実現可能です。

 

閉鎖循環式陸上養殖の車海老養殖ビジネス

新技術の閉鎖循環式陸上養殖によって新たな養殖ビジネスが注目されています。ここからは車海老養殖の国内需要と新しいシステムについてご紹介します。

 

車海老養殖ビジネスの国内需要

車海老養殖ビジネスの国内需要は、さまざまな要因によって支えられています。

まず、高い栄養価と美味しさから多くの日本人が好む車海老は、日本の食文化に欠かせません。寿司や天ぷら、炒め物など多彩な料理に利用されています。

国内では食の安全性や品質に対する意識が高まっており、国産の車海老が人気です。日本国内で養殖された車海老は、安全性や品質管理が確保された製品として消費者に信頼され、需要が高まっています。スーパーに売っている車海老の多くが東南アジアからの輸入品のため、国産の車海老を食べたい人も多いでしょう。

これらの要因が組み合わさり、国内での車海老養殖ビジネスの需要は着実に拡大しています。地元の養殖業者や小売業者は、国内需要に応えるために品質管理や生産性向上に取り組み、市場での競争力を強化しています。

 

有限会社エムアール環境計画の閉鎖循環式陸上養殖システム

有限会社エムアール環境計画の「閉鎖循環式陸上養殖システム」は車海老養殖にもってこいのシステムといえます。

「閉鎖循環式陸上養殖システム」は、成長過程での水質管理や健康状態の確認が容易です。稚エビから成体への成長過程で、適切な栄養管理や病気予防が徹底され、健康なエビの育成が実現できます。さらに天然素材の「フルボ酸」を活用することでアミノ酸が豊富な車海老も養殖可能です。

水を循環させて再利用するシステムによって、従来の養殖方法と比べメンテナンスの容易さやコストの削減が見込めるのも特徴です。電源と水源があれば海に近くなくても養殖が可能なため、空いている土地を有効活用できます。ほかの養殖ビジネスよりもハードルが低いのは、はじめやすいポイントですね。

 

まとめと今後の展望

閉鎖循環式陸上養殖は持続可能性を重視する水産業として期待されています。この手法は革新的な養殖手法であり、技術の進化や研究開発により、さらなる効率性や環境への配慮が進むでしょう。場所にとらわれず、ランニングコストも抑えられる、持続可能な養殖方法は経営者にとっても、新規ビジネスが生まれるきっかけになります。国内需要の高い車海老で、新たなビジネスをはじめましょう。

2024.01.11